斜視•遠視•弱視
視能訓練士は現在、常勤2名、非常勤3名が在籍しています。非常勤の3名は20〜30年以上のベテランであり、うち一人は視能訓練士学校講師です。当院ではもちろん診察日であれば毎日検査はできますが、特に土曜日午前中に集中的に予約枠を取り、複数の視能訓練士が時間をかけて検査•治療にあたっております。
これらは早期発見・早期治療が重要で、視力発達期の子供の場合は特に、斜視・弱視を放置すると視力が出にくくなるだけでなく、両眼で見る立体視の獲得も困難になります。治療は家庭での継続が必要で、毎日の家族の協力がとても大切になります。当院の特徴として遠視度数はアトロピン点眼を使用し徹底的に精査します。
弱視訓練
弱視(じゃくし)とは、眼鏡やコンタクトレンズなどの矯正を行なっても視力が十分に出ない状態であり、通常、眼球自体には異常がないにもかかわらず視力の発達が妨げられていることを指します。多くは遠視の子供がこれにあたります。
治療はまず眼鏡処方が第一歩となります。眼鏡により目にピントを合わせ視力の発達を促します。視力の良い目をアイパッチなどで隠して遮閉(健眼遮閉法)し、弱視(視力のでない方)の目を積極的に使用させ視機能の発達を促す基本的な視能訓練を行います。実際には目を隠されて嫌がる子も多くいます。でもこの方法なしでは弱視は治りません。親のご協力が不可避であり、我々のアドバイスだけではどうにもなりません。本人や家族ぐるみの労力や時間をかけた訓練になります。弱視はかなりの高率で治りますので、やりがいのある訓練治療です。
斜視訓練
斜視とは両目の視線が同じ方向に向かず、一方の目が内側・外側・上・下などにずれている状態を指します。通常、人は両眼が同じ目標物を見ており、視線がそろうことで両眼視ができ立体感や奥行き感が得られます。しかし斜視になると、この機能が障害され、物が二重に見えたり(複視)、立体感を失ったりすることがあります。当院で実施している訓練法を列記します。
- 抑制除去訓練
片方の目を無意識的に脳が使用しなくなること(抑制)を取り除き、両眼で見させるようにする。
例)赤フィルター法・Flashing method - 融像訓練
左右の眼に映る物を一つにする融像という力を強くする。プリズムによる融像訓練 - 輻輳訓練
目を寄せる力を強くし、近くの物を両眼を使って見る力を高める。
3点カード - 生理的複視認知訓練
元々少しズレて見える物を、両眼で別々に見えていると気づく練習をし、両眼で物を同時に見る能力を高める。
例)two pencil 法・framingカード
メガネ矯正等でも限界があり、斜視手術が必要と判断した場合には、手術治療を行っている病院に手術を依頼しております。
当院では眼科杉田病院にお願いするケースが多いです。
