加齢黄斑変性

加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性とは大切な網膜の中心である黄斑に、外側にある脈絡膜という血管膜から病的な血管ができる病気です。
網膜が盛り上がったり(浮腫)、出血して視細胞が壊れ、物がゆがんだり、中心が見えなくなります。
視力はかなり悪くなることも多く深刻な病気であります。

原因と治療

原因は高齢化と欧米化した食生活、喫煙などと考えられており、日本ではその患者数は明らかに増加しています。
この病気もやはり早期発見治療が大切となります。
治療法として以前は外科的に悪い血管を直接抜き取ったり、網膜の移動術などがなされていましたが、手術自体の網膜への影響が大きく視力の改善が悪くあまり行われなくなっています。
現在の主流は抗VEGF薬を目の中に注射する方法です。
これを注射することにより、悪い血管が縮小し、黄斑の腫れ・出血が軽減します。
最初は月毎に3~4回連続して注射します。経過を見て再発時には追加注射します。

この病気は残念ながら再発が多く、定期的な経過観察とともに長期的な治療になることが多いです。(この薬剤は値段が高く治療費負担は大きくなりちょっとした医療問題となっています) まずは家庭で格子状のもの(白紙の表、タイルなど)を片目で見てゆがみがあれば要注意です。