緑内障

緑内障とは

緑内障とはカメラで例えるとフィルムにあたる網膜・視神経という光を感じる神経膜が侵される病気です。
見える範囲が狭くなるというちょっと怖いものです。
60才以上の人なら20人に1人という患者さんがいると言われ、ちょっと驚くくらい多いものです。
しかし、この数をよく考えると緑内障は失明するという話は常識的に正しいとは言えません。
しかし実際に緑内障で失明されている方はとても残念ですがおられます。
緑内障は病気の程度が幅広く、ある一定レベルを越えてしまうと自覚症状が急に出てくるものだと思います。
僕たち眼科医の究極の目標は一定レベルを越えない、越えても進ませないことです。

目薬の進歩

僕が研修医だった約30年前の緑内障目薬は現在ほとんどが存在しません。
なぜでしょう… それだけ短期間に変わってきたのです。
多くの製薬会社が我先にと研究を重ね、より良い目薬を開発したからなのです。
確かに手術しなければならない患者さんはおられますが、目薬だけで様子をみる方が以前より増えています。
点眼の回数も1日1回の目薬が主流になりつつあり、一人一人の患者さんにあったベストな目薬を考えるのが我々眼科医の大切な仕事です。

当院の緑内障治療

当院では眼圧のグラフ化とともに視野検査の結果を統計的にとらえ、OCTという器械で網膜の神経線維層を詳しく分析した上で、各患者さんの治療方針を決定しています。
他院にかかっているが複数の医者の意見が聴きたいという患者さんも多いと思われます(セカンドオピニオン)。
遠慮なくご相談ください。
相談時にはできればわかる範囲でよろしいが、今までの眼圧や視野検査の結果があればより的確なアドバイスができると思います。