黄斑前膜(上膜)

患者数の増加

日本人の高齢化のため最近確実に患者数が増えています。
なんと50歳以上の6%!!に発症すると言われています。
我々眼科医も自分がなるのでは?と気をもんでいる病気です。要するに誰がなっても不思議ではないのです。年齢は大きく関係します。

原因

この病気は網膜とその中心の黄斑に薄いセロファンのような膜が張ってくるものです。
網膜はく離手術後や網膜静脈閉塞、糖尿病網膜症などの二次的に生じることもありますが、一般的には原因がないことがほとんどです。
患者さんにどうしてなるのですか?と聞かれても、返す言葉がなく「歳と目の性格です・・」と答えています。

治療方法

症状は黄斑に膜が張りますので、黄斑にしわが寄ります。
それがある程度すすむとゆがみや視力低下を生じます。
治療法は手術しかありません。
硝子体手術の進歩により以前に比べ軽症のレベルでも手術をすることが増えてきました。
しかしまったく進行しない例や稀に治癒する例もありますので手術適応について我々も悩むことが多いのも正直なところです。